🐻201223 カイ Wkorea 2021年1月 インタビュー 日本語訳

【Hello,Happiness】
熱い心臓、冷静な頭脳、自由な身体で、今日も幸せに向かって動くカイが
グッチのエピローグコレクションと共に書いた楽しい話。

-レトロな衣装がとてもよく似合うということを知っていますか?
あ、僕も(レトロな服が)好きです。

-もっともカイに似合わない衣装なんてあるのでしょうか。それでも今日着た花柄のトレンチコートやジャガードパンツはどんな男性でも着こなせるものではありません。
グッチとの撮影の時にとても楽しいのが、町中では珍しいスタイルの服が多いです。今日撮影の時に着てみたものの中では、緑色が入ったニットカーディガンもいいなと思いましたし。シンプルにTシャツだけ着て撮ったやつもよく撮れていると思います。

-コートを肩にかけて撮った写真の中で、腕と手で鶴のようなラインを作るポーズがありましたが?その無意識な色っぽさが最終的な画報の写真として必ず選ばれなければいけないのに。カイさん、画報を撮り慣れているみたいですね。
ハハ、何せたくさん撮ってきたので。

-苦手なことは何ですか?何でもいいのであなたが苦手なことを挙げてみてほしいです。
苦手なことは多いですよ。まず身体を使うことは本当に苦手です。

-カイ、と言えば身体なのに本当ですか?
本当です。ダンスを踊ることとこうして画報を撮ること以外には身体に関連したことは出来ません。運動も出来ないですし、何かしらよく壊しますし。よく溢しますし、よく失くします。僕普段から複雑なことはあまり好きではなくて、ただ流れるままに無頓着に生きるタイプなので。

-インタビューを始める前にYouTube撮影で凄く長い時間レゴに集中していましたが。
わざわざ作っておきながら、大切に保管することが出来ず壊したりします(笑)

-11月30日、デビュー後初ソロアルバムであるを発表し活動の真っただ中ですね。タイトル曲'Mmmh'についての感想を言うと…見たり聴いたりしているとちょっとやらしい感じだなと(笑)MVの合間合間に異質的な風景が登場するのが珍しいなと思いました。
'う~ん'という音1つが様々な場合と意味で使われます。生きていながら無意識のうちによく言っている言葉です。少し前にも話していて'う~ん'と(ライターさんが)言っていました。そのように何かを考えるタイミングや分かったという合図として使ったりもします。そういった'う~ん'を単純に表現してはつまらないと思い、MVにああいった形で表現してみました。デストピア的な感じも入れて、未来なのかどこか違う世界へ移動したりもして、様々な世界と人に出会っていく僕の存在を神の様に表した内容です。

-'Mmmh'のMVの中であなたのヘアスタイルが何度か変わっていました。音楽番組でのステージの時も被っていた、長い紐の付いたビーズ装飾の帽子が目につきました。
様々な想像を刺激しようと、アイテムのうちの1つとして帽子が思い浮かびました。あの帽子は少し神秘的な感じもあって、帽子というのは顔を隠すので見ている人を少しじれったくさせます。被っていたのをパッと脱いだ時に開放感も与えられますし。

-アルバムが出る頃、EXOのYouTubeに'Film'というタイトルの動画を公開しました。アルバムに入れた6曲を約1分ずつにまとめてMVのように構成していてびっくりしました。
すべての曲のパフォーマンスを作って、それぞれのコンセプトで撮影までするなんて。各音楽のハイライトメドレーであり、それぞれを視覚的に表現した動画です。人々が曲を聴いた時に繰り広げることの出来る想像を現実としてお見せしたかったんです。曲を集めてみたら、それぞれのストーリーが描かれていきました。大部分は愛の話ですが、愛にも数々の時点があります。初めて出会った時、一番熱く燃え上がっている時、終わりかけの時…そのように曲ごとに違うストーリーをパフォーマンス的に表現しましたが、そこに僕の話を取り入れて溶け込ませました。

-EXOやSUPERMではボーカル側のメンバーではありませんが、デビュー後初めて一人でアルバムのすべての曲を歌い上げました。
アルバムを作るのに約8ヶ月かかりました。もちろん練習生の頃から歌の練習をしてこなかったわけではありませんが、今回のアルバムを準備しながら本格的に練習をしました。でも僕自身がお見せしたいと思う姿は’ダンスをものすごく上手く踊る歌手’、’歌が上手い歌手’といったように1つに特定されているものではありません。

-ではどんな姿を見せたかったのですか?
僕はカイというイメージのために全てを道具の様に活用したいです。単純にパフォーマンスが上手いアーティスト、お洒落なアーティストというようなタイトルは僕にとって大きく重要ではありません。名前の前に、人々が感じて思い浮かべるイメージの方が重要です。'カイ'といえばカイがまた何を見せてくれるのだろう、という期待感をずっと維持し続けたいです。今回のアルバム活動だとしても次のアルバム活動だとしても、僕がお見せしたくて表現したいものがあれば、その時々で10年近く歌手生活をしながら積み上げてきたもの、グッチのアンバサダーとして活動しながら感じたこと、その他の何かの中から適切なものを選んで表現の道具として使いたいということです。

-アーティストのカイは何だか抜かりのない感じがします。やろうと決めたことがあれば追い詰めてでも完成させようとする気がします。
追い詰めたりするスタイルではないです。僕はただ必要なことをやります。必要なことを、必要なだけ。昔のインタビューでも話したことがあるのですが'ダンスでトップにならなきゃ'と征服するような気持ちで何かをやりたくはありません。考えているビジョンがあるとしたら、そのビジョンのための努力をしすぎでもなく、しなさすぎでもないようにしようとします。アーティストなら誰でもベストな状態のビジョンを考えるでしょうから、やるべきことは最善を尽くしてやるでしょう。

-常に'適切な'答えを探そうとする人ですか?
そうです。キツく、僕の心を削りながらまでして生きるのは昔にすでにやりました(笑)
そう生きるのは良くないということを経験から知ったので、もうそっちの道に行く必要はありません。今回アルバムを出して3社の音楽番組のステージをやりました。ソロステージを発表する1日目、2日目、3日目があったということです。1日目は何だか凄く気に入らなくてツラかったです。2日目は当然挽回しようと努力しましたし、3日目には満足とまではいきませんがともかく初めよりは段々と良くなった状態でした。そういった流れ。その程度でいいんです。ここではこうして、あそこではこうしてと覚えて、カメラが今僕をどこから撮っていて、そういった風にアプローチする努力はしません。

-幼い頃はバカなくらい一生懸命やってきて、プロになって成長しながら適正な水準を見つけたという意味に聞こえます。それは態度とマインドの問題のようです。ではそれ以外にあなたのように初めから上手くやれた人はどうやってレベルアップをすることが出来たのですか?
僕が8歳の頃からバレエをやっていたので、ダンスに関してはクラシックから始めたパターンです。ジャズとバレエをやっていてアーバンダンスというものを初めて習った時、とても驚きました。'あぁ、こんなものもあるんだな'と。歌手生活がそういった驚きと気付きの連続でした。ステージの上で一生懸命ダンスをして歌を歌えばいいと思っていたのですが、それが全てではなかったんです。何と言ってもダンスに関することでたくさん悩みました。歌詞に感情がこもっているように、ダンスでも歌詞を表現したかったんです。僕は絵も、音楽も、ダンスも、感情を表現することの出来る道具だと思っています。ステージに対する愛が大きくなるにつれて、感情を表現することの出来る道具が次第に増えているわけです。僕が表現したいことが何なのか、目標が何なのか、正確に分かっていればそれについて考えて努力しながら自然とレベルアップするのだと思います。

-とても賢明で言うことがないですね。
僕の場合はこうでした。この考え方ではなくただ'ダンスを上手く踊りたい'、'歌がもっと上手くなりたい'といったようなレベルアップを望むのであれば、もっとツラかったかもしれません。楽しくもないですし。

-ダンスとステージがうんざりしたことはありませんか?
ないわけがありません。ツラさの方が大きかった時もありますし。僕がどんな時にツラかったかと言うと、自分自身で満足出来なかった時に本当にひどくストレスを感じたんです。それは歌手生活だけでなく、一人の人間キムジョンインを蝕んでいくような気分でした。'これは健康ではないな'と如実に感じました。そういった感情を振り捨てなければいけませんでした。それ以降ツラさが襲ってきたと感じたら、何故そんなことが起こったのかをまず問いただしてみるんです。考えるということをしながら生きようとしています。その次にマインドコントロールをして、こっちで気持ちを振り捨てて、あっちで気持ちを振り捨ててと。

-自分を大切にすることが出来る人みたいですね。
大切にしなければいけませんよ。自分自身を大切にして生きなければいけません。これが上手く出来ない人たちは、極限を一度感じてみるとそれがきっかけとなって変わることが出来ます。正直そういった経験をする前に変わるのが一番いいですけどね。僕たち、幸せになろうと生きているんじゃないですか?僕は幸せも努力してこそやってくるものだと思っています。常に僕が追い求めているのは幸せです。

-あなたにはあることが起こった時、一人で悩み、分析をして、答えも自分自身で見つけ出す自動浄化システムがあるかのようです。
そうです。僕一人で、もしくは家族と分かち合います。僕はうちの家族が本当に好きです。僕がこうして問題なく暮らせるようにしてくれた、今のキムジョンインを作ってくれた家族に感謝しています。最近もヌナたちとあれこれ話をしました。うちのヌナたちを人として尊敬しています。

-'うちのヌナたちを尊敬しています'と言う弟を現実で初めて見ました。大まかにカイにとって大切なもの2つを選ぶとしたら、家族と仕事ですか?
最も大切なものの1番目は僕自身です。僕が幸せでなければいけません。その次が家族、3番目が仕事です。

-少し前に<私は一人で暮らす>で最近独立のために用意した家と姪っ子甥っ子を公開していたのを見ました。ご飯を食べたら洗い物はすぐにするタイプですか?
その時その時すぐにやる方です。でも主にデリバリーをして食べています。料理も上手く出来ませんし。お肉を焼くことしか出来ません。

-掃除などをしてくれるお手伝いさんはいますか?
いえ、僕がやります。母も手伝ってくれますし。よく来るんです。家がすぐ目の前なので正直大した独立でもないです(笑)

-まだ幼くて可愛い姪っ子甥っ子が2人いますよね。時が経って子供たちが'私(僕)も叔父さんみたいなスターになりたい'と言ったら、カイ叔父さんが言ってあげられる最高のアドバイスはどんなものでしょうか?
う~ん。まず子供たちに聞いてみると思います。スターになりたいのかと。歌手になりたいのであれば、何故歌手になりたいのかも。芸能人になりたいと思った時、上手くいく場合だけを考えがちですが、ずっと誰も自分のことを見つけ出してくれず上手くいかない時のツラさもあります。スターになることを目標として生きたら、仮にスターになったとしてもその後も一生スターとして生きていけるわけではありません。なので、何故なりたいのか、何が好きなのかをまず自分自身に問いただしてみなさいと言いたいです。

-叔父さんは全世界を渡り歩いたくせに、なんで私(僕)がやりたいと言うと応援することが出来ないのかと言われたらどうしますか?
僕がこの仕事を始めた理由は、ただダンスが好きだからでした。スターになりたくてではないんです。僕はダンスに関連した仕事であれば、人生が幸せだと感じられると思います。誰しも好きなことをやりながら関連した仕事をやってみて、その職業で上手くいかなければ変わらず自分が好きなことをやりながら、職業だけ少し変えてみることも出来ます。仕事が上手くいかないからといって人生がめちゃくちゃになるわけではないですから。そうして好きなことと上手く出来ること、または仕事を分けて考えなければいけません。

-練習生の頃やデビュー初期に漠然と考えていた成功の時点は、すでに昔に通りすぎましたよね?
僕は練習生をしながらも歌手が何なのか、しっかりとは分かっていませんでした。ダンスが楽しくて、歌を習うのが楽しくて、好きで続けていましたし、デビューすると言われたのでデビューしました(笑)普通は歌謡大賞のような場で大賞を貰ったら成功だと考えるので、きっと大賞を貰ったら嬉しいだろうなとは思っていたと思います。そして大賞を初めて貰ってから、'これが一番重要な目標にはならない'ということを感じました。韓国で賞を獲ったら海外でも獲りたくなりますし、アルバムが100万枚売れたら次は200万枚売れたらいいなと思いますし…人の欲には終わりがありません。そういったものよりも仕事自体を楽しむことが一番重要だということに気付きました。ストレスを受けてまで何かをやる必要もありません。何故なら幸せになるために生きているんですから。

-カイには情熱と冷静さが共存しているみたいですね。明らかに熱いエネルギーがあるのに、選び抜かれた集中したものに注がれるので、そのエネルギーがしっかりとした幕に包まれている感じがします。
そうです。僕ははっきりしています。僕が欲を出して作曲と作詞に挑戦することも出来たと思いますが、世の中には僕よりもそういったことを上手くやれる人が多いんです。僕はプレイヤーなので、素晴らしい他の歌詞を置いておいて、あえて自分の歌詞にこだわる理由はありません。僕は自分が上手く出来て、表現したいと思えることをやるのが好きです。そうしながらもファンのみなさんを満足させたいという欲が少しあります。僕のファンのみなさんは何せ理想が高いので。

-理想が高い相手を満足させたいという挑戦精神とそれが上手くいった時の喜びのようなものですか?忠誠心の高いファンのみなさんは、大抵のものは全て好きになってくれて支持してくれるのではないですか?
良くないものに対しては反応が明らかです。なのでずっと好きだと思えるようにしてあげたいんです。それに加えて、僕に新たに接する人々がうちのファンのみなさんほどに僕のことを好きになってくれなくても、僕を認めてくれるようにしたいです。

-ファンを心から愛しているアーティストは、ファンたちとどのような方法で絆を作っていくのか気になります。運命共同体のような感じじですか?
そういった面もあります。共に歩んでいくということです。今共に歩んでいくだけでなく、その道で僕たちの過去を振り返ることも出来ます。コンサートをやる時、観客はステージというその結果を見て感じます。熱狂的なファンの方たちは結果だけでなく、それが作られるまでの過程も一緒に楽しみます。最初はただの観客だったのがステージを見てファンになって、その次には興味を持ってアーティストについてもう少し知っていき、次第にアーティストの過程を共にすると、ある瞬間にはコンサートを見た時、ファンの方自身がそのステージをやり遂げたかのような気分になると思います。それまで自分がサポートしてきたんですから。なので僕たちは同じ感情を感じることが出来ます。

-'作り上げられた'世界かのようです。話を聞いていてEPLレースが思い浮かんだのですが…変わらずチェルシーファンですか?
おお!そうですね!サッカーも過程ですよね。リーグの初試合から最後の38番目の試合まで過程があり、ストーリーがあるレース。ある日ふと気付いたんです。'僕がチェルシーファンとしてする行動と感じる気持ちがうちのファンのみなさんと同じだろうな'と。チェルシーのファン活動をしてみて、ファンのみなさんをより理解出来る点が確実にあります。僕がこうしたらファンのみなさんが幸せになるだろうな、僕たちがこんな感情を一緒に感じられたらいいな、といったように。

-今日一番たくさん登場した言葉が'幸せ'です。なので、最近カイは幸せですか?
幸せです。そして楽しいです。楽しさ、これも重要なんです。ファンのみなさんが喜んでくれている姿を見て、より幸せになる気分です。本当に。